1. 現在の日本と中国の関係

2025年の現在、日中関係は政治的には冷え込んでいる状況が続いています。かつては「日中友好」が叫ばれていた時代がありましたが、今では政治・外交の面では緊張関係が目立ち、経済面でも中国撤退を煽る動きが出ています。そのため、日本国内では、中国とのビジネスについて声を大にして話しづらい環境が生まれているのが現状です。

しかしながら、日中は歴史的にも経済的にも深いつながりを持つ隣国です。政治的な対立があったとしても、経済・文化の面では切り離すことができません。特に、私たちJCBO(日中商務振興機構)は、「ヒト・モノ・カネ」の交易を促進することを目的とし、民間レベルでの日中交流を深めることに注力しています。


2. 私の中国との関わり

私自身、中国との関わりは1993年頃から始まり、1997年には上海に留学しました。その当時、多くの日本人が中国に留学し、中国市場の可能性に魅力を感じていました。私の周囲には今でも中国留学組の日本人が多くいますが、最近は「中国がどうなっているか?」という話を聞く機会が減ってきています。

かつてのように日中関係が注目される時代とは異なり、現在は「中国をどう扱うべきか」という政治的な視点が強調されることが増えています。しかし、私たちJCBOは、そのような環境の中でも「民間の立場で日中交流を続け、経済的な結びつきを強化する」ことが重要だと考えています。


3. 歴史的視点:日本と中国共産党の関係

現在の日本において、中国共産党に対する報道はネガティブなものが多いですが、実はその誕生には日本が深く関わっています。中国共産党の創設者たちは、もともと日本に留学していた中国人学生であり、それを支援したのは日本人でした。この事実はあまり語られることがありませんが、100年前の歴史を振り返ると、中国共産党のスタート地点は東京であったといえます。

また、当時の早稲田大学の教授が、マルクス・レーニン主義を日本で教え、それが中国共産主義の基盤となったとも言われています。つまり、日本と中国の関係は、単なる政治的対立ではなく、歴史的に見ても非常に深い相互作用の中で成り立ってきたのです。

このような歴史的背景を知っている日本人は少ないかもしれませんが、日中関係を正しく理解するためには、こうした視点も重要です。


4. 日中関係における「報道」と「現実」

現在、日本と中国の関係において「報道」が大きな影響を与えています。多くの人々は、メディアを通じて中国の情報を得ていますが、報道の内容はしばしば偏向しがちです。そのため、中国に実際に行ったことのない人が、ニュースだけを見て「中国は危険だ」「中国とはビジネスできない」と判断してしまうケースも少なくありません。

しかし、現実は異なります。私自身が中国でビジネスをしてきた経験からも分かるように、中国市場にはまだ多くのチャンスがあり、中国とのビジネスを継続する意義は十分にあるのです。政治的な対立があるからといって、すべての日本企業が中国市場から撤退すべきかというと、それは違います。実際、多くの日本企業は中国市場で事業を継続し、成長を続けています。


5. JCBOの役割:民間交流の架け橋

政治がどのような状況であろうと、民間レベルでの日中交流は続けるべきです。経済的なつながりは、政治的な対立とは別の次元で動いており、多くの企業が中国との取引を継続しています。

JCBOが取り組む日中交流の促進

  1. 貿易・商取引の支援
    • 日本企業と中国企業のマッチング
    • 日中貿易の円滑化(建材、家具、製造業など)
  2. 人的交流の促進
    • 日本企業への中国人材の紹介
    • 日本人の中国市場進出支援
  3. 投資・ビジネスの拡大
    • 日本企業の中国市場調査
    • 中国企業の日本市場進出サポート

JCBOは、**「政治に左右されずに、経済と文化の架け橋となる」**という理念のもと、今後も日中のビジネスを支援していきます。


6. まとめ:日中関係は未来に向けて進化する

現在の日中関係は政治的には厳しい状況にありますが、経済や文化の面では依然として強い結びつきがあります。メディア報道に左右されることなく、実際のビジネスの現場で何が起きているのかを理解し、今後も日中の民間交流を続けることが重要です。

JCBOは、日本と中国の「ヒト・モノ・カネ」の交易を促進し、両国の関係をより良いものにしていくことを目指します。
政治的な対立があったとしても、経済交流を継続することが、日本と中国の未来を切り開く鍵となるでしょう。

私たちは今後も、**「民間の力で日中関係を支える」**という姿勢を貫き、企業や個人がスムーズにビジネスを展開できる環境を提供していきます。
日中の架け橋となるJCBOの活動に、ぜひご注目ください。

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